東野圭吾は何から読むべきか考えてみる

作家別おすすめ本

東野圭吾はおすすめしやすい作家

なぜ「誰にでもおすすめしやすい」のか

東野圭吾といえば、近年もっとも売れている日本の作家の一人です。
本を読む人なら、きっとどこかで一冊は手に取ったことがあるのではないでしょうか。

一方で、“本を読む人” が減っている今の状況では、 「東野圭吾を読んだことがない」という方も、まだまだいらっしゃいます。
もし “本を読まない人” におすすめの本を尋ねられ、 相手の好みがまだよく分からない場合―― そんな時私は、候補としてまず「東野圭吾作品」を挙げます。

ミステリーには謎解きの面白さがあり、「続きが気になる…」という気持ちが自然とページをめくらせてくれます。
読書に慣れていない人でも、物語に引き込まれやすいのです。

さらに東野圭吾には、 “ガリレオ”  “加賀恭一郎”  “マスカレード” など複数の人気シリーズがあり、 短編集から読み応えのある長編まで作品の幅がとても広い。
そのため、相手の好みに合わせて選びやすいという大きなメリットがあります。

人気の3シリーズ

人気シリーズには個性的な主人公がいます。

  • ガリレオシリーズ … 物理学者・湯川学
  • 加賀恭一郎シリーズ … 刑事・加賀恭一郎
  • マスカレードシリーズ … 刑事・新田浩介 × ホテルマン・山岸尚美

この3シリーズはドラマや映画で映像化されており、
魅力的な俳優陣が演じていることでも知られています。


私は阿部寛さんが好きで、”加賀恭一郎シリーズ”を映画館で観ました。

映像化されている作品が多いことからも、東野圭吾の人気がうかがえます。

”ガリレオシリーズ”でおすすめはこれ

私の推しは ガリレオシリーズの湯川学です。

少し浮世離れした天才ですが、理論的な推理をする反面、友人の言葉にムキになったり
どこかかわいらしい一面もある魅力的な主人公です。

ガリレオシリーズはすべて出版社・文藝春秋から出ており、刊行された順が時系列にもなっているので、順番に読んでいくのも良いかと思います。

長編はちょっとハードルが高い・・・と思われる方には、シリーズ1作目の『探偵ガリレオ』をおすすめします。短編集でテンポよく読むことができるし、主人公の湯川学にハマること間違いなしです。

連作短編から始まり、3作目であの『容疑者Xの献身』という長編が登場します。
シリーズ初の映画化作品であり、直木賞を受賞した大ベストセラー作品です。

初めの2作は短編ということもあり、湯川学のクールさが際立つ“謎解き”の印象が強い作品集でした。
しかし『容疑者Xの献身』は、読者の感情を揺さぶるミステリー。
読み終えたあと、しばらく余韻が残る一冊です。

「天才数学者である高校教師の石神は、恋した女性のために完全犯罪を企てる。石神の親友であった湯川がその謎に挑む。」というあらすじ。

ストーリーはぜひ最初から最後まで楽しんでいただきたいので詳しくは書きませんが、 「ミステリーをしっかり味わいたい」という方には、 この 『容疑者Xの献身』 を一番におすすめします。

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”加賀恭一郎シリーズ”でおすすめはこれ

初めて読むなら、短編集の『嘘をもうひとつだけ』をおすすめします。

どの物語も「人はなぜ嘘をつくのか」というテーマが静かに流れていて、
加賀の洞察力と優しさがぎゅっと詰まっています。
短編なのに読後感が深く、シリーズの入口にぴったり。

そして外せないのが、『麒麟の翼』。

『新参者』に続く作品で、日本橋の麒麟像の下で起きた殺人事件から物語が始まります。

事件の真相を追う中で見えてくるのは、家族のすれ違いや、親子の想い。
加賀恭一郎の冷静な推理と、相手を思いやる優しさが強く印象に残ります。

終盤ですべてがつながった瞬間、「そういうことだったのか」と胸が熱くなりました。

ミステリーでありながら、人間ドラマとしても非常に完成度の高い作品です。

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読み応えのある長編小説

手紙(文藝春秋)

『手紙』(文藝春秋)は、その中でも読む覚悟を求められる一冊です。
「読む体力が要る小説」というのがありますが、『手紙』はまさにその種類の小説だと思います。

殺人を犯してしまった兄を持つ主人公が抱え続ける、
“加害者家族として生きる苦しみ”
“自分のために罪を犯した兄への複雑な思い”
その二つが、静かに、しかし容赦なく胸に迫ってきます。

物語は主人公の感情だけでなく、周囲の人々、そして被害者側の思いまでも丁寧に描き出します。
誰か一人の物語ではなく、罪が落とす影の広がりを、読者にも真正面から突きつけてくるようです。

初めて読んだとき、私は途中で電車内で読むのを諦めました。
家に帰り、ひとりで嗚咽しながらページをめくり続けたのを覚えています。
それほどまでに、心を揺さぶられる小説です。

重いテーマでもしっかり向き合って読みたい人、ミステリーより社会派な東野圭吾作品を読みたい人に
おすすめの一冊です。

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※当ブログは読みやすさを優先し、敬称略させていただいております。

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